✆ 0120-115901
ホーム > 美容情報 > かゆみ

かゆみ

かゆみは体を守る防御反応のひとつです。さらに体の異常を知らせるサインでもあります。
かゆみがあると、かくことで一時的にかゆみは治まりますが、皮膚が傷つくことがあり、ときには、さらなるかゆみが起こったり(かゆみとかくの悪循環)、感染(二次感染と呼ばれます)が起こったりすることもあります。
かゆみの原因としては、一般的なのは皮膚の病気ですが、ほかの臓器の病気(全身性疾患)や薬、化学物質もあります。
外部からの刺激により、皮膚に存在する肥満細胞と呼ばれる細胞から分泌されるヒスタミンがかゆみを引き起こします。ヒスタミンは、かゆみを知覚する知覚神経に作用し、その刺激がかゆみとして脳に伝えられると同時に、その刺激は神経の末端にも伝えられ、神経ペプチドと呼ばれる神経伝達物質を放出させます。この神経ペプチドは肥満細胞を刺激し、さらにヒスタミン等の化学伝達物質*を分泌させます。
また、乾燥肌になると、皮膚バリア機能が破綻し、かきむしることで表皮が損傷します。通常なら皮膚の表皮と真皮の境界部にとどまっているはずの知覚神経が、角層のすぐ下、すなわち体の表面近くまで伸びてきます。この状態になると外界の刺激に対して知覚神経が敏感になるため、衣服がこすれたり、石鹸を使ったりといったわずかな刺激でもかゆみを感じるようになります。アトピー性皮膚炎、乾癬、乾皮症などの皮膚疾患に加えて、透析患者さんの肌はこのような乾燥肌の方が非常に多く、かゆみの刺激に過敏になっていることが考えられます。
内臓疾患によるかゆみは、抗ヒスタミン薬でかゆみが改善しないことに加えて、肌には目立つ異常はなくても夜も眠れないようなかゆみがしつこく起こり、乾燥肌の特徴がみられる場合があります。


*化学伝達物質とは、体内でさまざまな細胞から放出され他の細胞に働きかけ、生体反応を引き起こす化学物質の総称です。